僕が属するエディトリアルデザイン/ブックデザインの仕事は、日本語を扱う仕事だと言っても過言ではありません。
ところがどっこい、デザインの世界に入ってくる人たちは、どうも国語力があやしい方が多かったりするんですね。グラフィックをやるつもりで来てるんだから、まあ分からんでもないですけど。
でもねぇ、普通、国語辞典の一冊くらい手元に置いておくもんでしょ。これは社会人としての常識ですよ。
……ま、そんなわけで、デザイナーとか編集者とか、あるいはWeb・映像制作者のために、手元に置いておくとよい日本語関係本をいくつか紹介しちゃいます。
総合
- 作者: 内田保男,石塚秀雄
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2004/03
- メディア: 単行本
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国語辞典・漢和辞典
今、自分の手元に置いてあるのは岩波の『岩波 国語辞典』と大修館書店『新版 漢語林』です。
漢和辞典は、ここ20年くらいでその内容や役割が微妙に変わっていますね。「漢和辞典」ではなくて「漢字辞典」が必要とされるようになってきた、とか。ちなみに、90年代以前の漢和辞典には略字形が載ってないものも多く、略字対正字*1の対応が分からなくて困ったりします。ちょっと古めのを使ってる人は要注意かな。
さて、僕もそろそろユニコード表記付きの漢字辞典がほしいところ。
旺文社の『漢字典』あたりがいいのかなー。←おすすめあったら教えてね。
追記:三省堂の『漢辞海』がよいとの情報を得ました。
「表外漢字字体表」「新JIS漢字」「新人名漢字」に完全対応。JISコード、ユニコードを明示、とのことなので、間違いなさそうです。
- 作者: 佐藤進,濱口富士雄,戸川芳郎
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 2006/01/10
- メディア: 単行本
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表記と用語
共同通信社『記者ハンドブック』、朝日新聞社『朝日新聞の用字の手引』なんてのがありますが、新聞社の表記ルールはかなり独特なのです。ニュース記事を扱うのですから、個性がおもてに出ては困るわけです。文章表現を画一化する意味合いが強い本ですので*2、企業広報やパンフレットを作ってる方はともかく、一般の人や書籍/雑誌の人は、これらは参考にしないほうが良いです。
- 作者: 講談社校閲局
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/11/24
- メディア: 単行本
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- 作者: 日本エディタースクール
- 出版社/メーカー: 日本エディタースクール出版部
- 発売日: 1995/07
- メディア: 単行本
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