遠近法ノート

本好きのデザイナー、西岡裕二の日記帳なのです。デザインと読書について書くはず。

今読んでいるのは。

『ゴシック名訳集成』所収の、平井呈一訳「おとらんと城奇譚」。凝った訳文でしばらくは読みづらいが、慣れてくると音読したくなるくらいリズムが良くて心地よい。
腰元(普通は侍女って訳すよ?)のビアンカはいいキャラだなと思った。
学生の頃に読んだ別の訳の『オトラント城奇譚』は、期待したほど面白くなかったような記憶がある。それで、おおよその筋は憶えているのだけれど、印象が相当違うような気がする。
それにしても、すべての人名に傍線が引いてある(はてなのキーワードみたい)のは何故だろう。