遠近法ノート

本好きのデザイナー、西岡裕二の日記帳なのです。デザインと読書について書くはず。

DTPWiki用下書き/間違えやすい用語

Aカラー(A Color)

富士ゼロックスのデジタルカラー複写機。「A Color」は商品名。
広く使われているDocuColor/DocuPrintシリーズ(コンビニとかキンコーズにもよく置いてあります)の、前の世代の機種で、現在は販売されていない(と思う)。
このA Colorの出力紙が色校の代用として使われていたことから、「Aカラー」が、簡易色校の代名詞になってしまった。
何でもかんでも(おそらくはカラーレーザープリンタ等の出力紙全般のことを指して?)「Aカラー」と呼ぶ人もいるので、注意が必要である。

コンセンサス(Konsensus)

コニカミノルタのケミカル校正機。「コンセンサス」は商品名。
インキを使わず、フィルムに光を当てて印画紙に露光する仕組みの、簡易な色校正機。
「コンセンサス」「コンセ」が簡易色校の代名詞として使われてしまっている。
これとは別に、同じくコニカミノルタから「デジタルコンセンサス」という機種が出ている。こちらは、フィルムを出力しないでデジタルデータから直接、校正紙を出力するタイプ。網点、オーバープリントも再現できる。上記のコンセンサスとは仕組みからして全くの別物だが、同じように「コンセンサス」と呼ばれることがある。
そして、言うまでもなく、英語で「コンセンサス(consensus)」とは「合意」のことであり、「コンセンサスを取る」などと言うと、「合意を取る」の意味に取られても仕方がない。コンセンサスという言葉を安易に使わないというコンセンサスを取りたいところである。


↑すみません。えらそーに書いてしまいましたが、両方とも実機を見たことはないんです。
というか、「Aカラー」とか「コンセンサス」とか言ってる人々は、出力の現場をよく知らなかったりするわけでして、まさにそこが問題なのですが。
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