遠近法ノート

本好きのデザイナー、西岡裕二の日記帳なのです。デザインと読書について書くはず。

ソニーのリブリエって。

今回目を引いたのは、やはりソニーの読書端末リブリエhttp://www.sony.jp/products/Consumer/LIBRIE/)でしょう。E INK方式の電子ペーパーというのがどれほどのものかと、興味があったのです。
……なかなかきれいでした。
これは結構アリかも。
同じく展示されていた液晶方式のΣブック(見開きのやつ)と比べると、白黒コントラストの美しさが際だっています。ルビまではっきり読めるし。
技術的にはかなりいけてます。
で、肝心のコンテンツなんですが、ネット上の貸本屋「Timebook Town」でファイルをダウンロード購入し、二ヶ月間、表示できるというシステムらしいです。この方式が定着するかどうかですね。
普通のテキストファイルを読んだりはできないみたいです。あくまで貸本屋の専用端末という位置づけなのでしょうか。まあ、ビデオレンタルの感覚ですかね(貸本屋なんて知らないので)。新刊本を図書館で借りる人や、駅のキヨスクで買う人にとっては、いいかもしれません。そうすると、自ずから、読者層やジャンルが限定されてくるのではないでしょうか。その読者層がはたしてリブリエを買うかどうか、微妙な感じがします。
波状言論みたいなもの(つまり定期的に出る刊行物/メルマガ)が、この媒体で発行されたりすると面白くなるかもですね。とは言え、バックナンバーが二ヶ月で消えるというのはどうかと思いますが。