遠近法ノート

本好きのデザイナー、西岡裕二の日記帳なのです。デザインと読書について書くはず。

Webフォント(TypeSquareとFONTPLUS)使ってみた。

モリサワパスポートとフォントワークスLETSに、新しくWebフォントの使用権が加わりました(TypeSquareFONTPLUS)。
もとより両方とも契約してますので、これは使わにゃ損々。さっそく自分のWebサイトに導入してみました(ちなみにJavaScript必須なので、はてなダイアリーには導入できません。はてなブログのほうなら大丈夫なのかな?)。
以下の説明はフォントと組版に関する基礎知識を端折っています。
基礎知識に自信のない人は読まないほうがいいです。

文字を詰める実験してみた。


http://n-yuji.info/index.php/test

こちらのサイトでは、文字を詰める実験をしています。
詰めるといっても、TypeSquareにはそういったメニューはなく、そのままベタ組みです。で、実験として、letter-spacingで1字ずつ手動詰めしてみました。思ったよりは手間がかかりません。大きなサイズで使うときは、これくらいの処理はやってもいいんじゃないかな。
FONTPLUSのほうは、オプションとしてプロポーショナルメトリクスを使うことが出来ます(何故か裏メニュー扱いなのですけど)。が、使用/不使用を個別に選択することは出来ません。ページ全体(の該当フォント)がすべてプロポーショナルになってしまいますので、小サイズの本文には向いていませんね。
ちなみにプロポーショナルというのは、ペアのカーニングが効かないということでもあります。イラレインデザインの「メトリクス」とは違います(説明は長くなるので略)。フォントによってはかなりバラけて見えるものもあります。気になるところだけletter-spacingで詰めてみるといい感じに収まるかもです。

気がついたこと。

レンダリングの違い:
TypeSquareとFONTPLUSは、どうやらレンダリング方式が違うようです。WindowsFirefoxで見ると、TypeSquareはジャギーが見えます(IE11ではアンチエイリアスできれい)。FONTPLUSのほうはアンチエイリアスがかかってきれいですが、小サイズだと濃度が一定しなかったり。Windowsの問題(もしくはFirefoxの問題?)なので、何ともしがたいですね。
2004JISの対応:
TypeSquareとFONTPLUS共に、2004JIS対応フォントと対応してないフォントを混在して提供しています。双方これに関してサイトに説明らしい説明も見当たらず、そのまま投げ出されています。
てゆうか今、2014年ですよ?
まだ対応出来てないフォントがあるのは仕方ないとしても、説明抜きで旧仕様の同一フォントを出す意図が不明です。中の人もよく分かっていないのでは?