遠近法ノート

本好きのデザイナー、西岡裕二の日記帳なのです。デザインと読書について書くはず。

Twitterでkirino_kousakaに捕捉された。

どうやらTwitterでkirino_kousaka*1に捕捉されてしまったようだ(汗)

http://d.hatena.ne.jp/n-yuji/20100120/p1
↑このエントリね。
いろいろ読む読書家なので、同時購入ラインアップには、とりたてて深い意味はないですが、あえて言えば、
『新釈 走れメロス』は、はてダにいらっしゃるモリミー先生のだし。
南総里見八犬伝』は、京極夏彦『対談集 妖怪大談義』や新城カズマ『物語工学論』でも推されております。京極氏に至っては、

実は僕、小説を構想する際手本にしているのは馬琴だと、デビューした頃からずっと言っているんです。誰も聞いてくれないんだけど(笑)。

といった発言があったりします。
しかしまあ、さすがにいきなり岩波文庫10巻に行くのはつらいので、とりあえず手近なダイジェスト版を手に取ってみた次第。
絵入りの物語という意味では、現代のライトノベルは、江戸の読本の後継者でもあるでしょう。日本の近代文学で否定された「物語」や「絵空事」や、不要とされた「挿絵」が復活しているのですからね。

「俺妹」って2巻以降、創作をめぐるお話になっているでしょう?
特に3巻なんか、よくこれを書ききったなあと思いましたよ。
そして、『新釈 走れメロス』もまた、創作に関わるお話であり、それ自体がある意味二次創作でありました。
というわけで、上記の3冊が並んでも、何も不思議はないのです。