遠近法ノート

本好きのデザイナー、西岡裕二の日記帳なのです。デザインと読書について書くはず。

Webで見かけるようになった〝ノノカギ〟。

ここ1、2年くらいでしょうか、Webサイトで〝 〟(ノノカギ、ちょんちょん、二重引用符)を使っている例を散見するようになりました。

用例:

記号のたぐいは検索に引っかからないので、どの程度使われているのかはわからないのですけど、徐々に認知され始めているのかな、とも思います。もっとも、横組みなんだから本当は“ ”(ダブルコーテーション)でいいんですけどね。
この背景には、Windows Vistaにおける字形変更というのがあります。Vistaの字形変更に関しては、漢字の字形を2004JISに合わせた件ばかりが取りざたされがちですが、旧来のMS明朝・ゴシックにおいてとんでもない位置に置かれていたちょんちょんが、正しい位置に修正されているわけです。これはXPでも、MS明朝・ゴシックのVersion5.00をインストールしていれば、Vistaと同様になります。
そんなわけで、長らく不遇をかこってきた〝ノノカギ〟ですが、これが正しく見えない使えない環境というのは、そろそろ少数派になりつつあると言えるかもしれません*1。あとは使う人の意識が……。

参照:
ちょんちょんの使い方(使われ方)まとめ。

*1:ご覧のようにはてなダイアリーでも使えますが、そのまま打っては文字化けするので、数値文字参照を使用しています。以前実験したときはそのまま使えた記憶があるんですが。やはりUTF-8でないと……。