遠近法ノート

本好きのデザイナー、西岡裕二の日記帳なのです。デザインと読書について書くはず。

DTPで(僕が)使うテキストエディタ。

まずは昔の話から。

DTPテキストエディタを使う場合、重要なのは、なんといっても検索置換などテキスト処理の機能ですよね。文字飾りなんかは邪魔者でしかありません。
MacOSの頃、僕は、いくつかのテキストエディタを試した後、もっぱらJeditを使っていました。2.0から使い始めて4.0までバージョンが上がりました。半角/全角の置き換え機能なんかは文字ごとに使い分けが出来るようになって(実は僕が要望しました。他の人からも要望があったのかもしれないけど)たいへん重宝しました。
それとは別に、一括検索置換には「複数の文字列を一括検索置換する」スクリプトを愛用していました。公式には「JMultiReplace1.0」というのが出たんだけど、Jedit Script Libraryにある上記スクリプトのほうが断然便利だったんですよ。ま、いつだったかバージョンアップの時に正規表現の記述法に変更があって、置換セットを書き換えたりなんかした記憶がありますが。
QXP用のタグ付け処理とか、㈰→①変換とかにバリバリ使ったもんです。

OS Xに移行……だけど。

さて、OS Xに移行すると、Jedit4の「複数の文字列を一括検索置換する」スクリプトも「JMultiReplace1.0」も使えなくて困りました。
間もなくJedit Xが出て、複数一括置換が標準で搭載されましたから、こちらに乗り換えれば良かったんですが、問題がありました。
IndesignCSは、テキストエディットやJedit Xなどのユニコードアプリからそのままコピペすると全角約物が半角に化けるという、ちょっとありえない仕様(Mac版のみ)で、結局シフトJISベースで作業したほうが安全っぽいわけです。

LightWayTextに乗り換え。

そこで、とりあえずLightWayTextに乗り換えることにしました。LightWayTextは、SEDスクリプトをそのまま読み込んで実行できる、なかなかお手軽なテキストエディタです。機能的には足りないとこもあるし、微妙な文字が化けたりはするんだけど、Mac版と同様のWindows版もあり、ライセンスも一緒、バージョンアップ料金なし(秀丸みたいな方式)というところは良いです。ユニコードとか難しくて解りません(>_<)という人には、これで充分です。
で、これまで使ってきた置換テーブルをSEDスクリプトに書き換え、また新しくSEDスクリプトを作ったりしながら、Indesign用のタグ付け処理とかに使っておるわけです。
PerlとかRubyをおぼえたらいいのかな、とか思ったりもするんですが、どうもね。自分デザイナーだし。正規表現付きの一括検索置換さえ使えればいいわけで。

また移行しようかな。

さて、つい先日、ものかのさん(http://tama-san.com/)が「FILL InDesign」というちょっと(だいぶ)便利な新作ソフトを公開されましたので、さっそく使っております。
IndesignCSの文字化け問題が解消され、これならJedit Xに移行できそうです。
UTF-8テキストなら丸数字も文字化けしないもんね(ですよね?)
というわけで、SEDスクリプトJedit X用の置換テーブルに移行しようかなあと思っています。しかしJedit Xの正規表現Ruby方式がデフォルトなんで、結局ある程度(正規表現だけね)Rubyをおぼえる必要ありかと(汗)。

おまけ。

だからというわけでもないですが、僕が今使ってるSEDスクリプト(のうち汎用で使えそうなやつ)をここに置いときます(.zipファイルね)。たいしたものじゃないですが。LightWayTextiSEDで使うとよいです。あ、OS Xでアイコンがunixになっちゃったら、LightWayTextで開いて保存し直せば読み込めます。