遠近法ノート

本好きのデザイナー、西岡裕二の日記帳なのです。デザインと読書について書くはず。

特色インキってやっぱり。

『「本」に恋して』を読んでいると、

「DICで指定してあっても、DICで刷るとは限りませんよ」

という発言があった。……やっぱりそうなんだ。何となくそんな気はしていたんだけれど、はっきりそう書いてあるのは初めて読みました。

だから、DICのチップで東洋インキが調合するということもあるし、逆もあるというのだ。そうか、ぼくたちは色を指定しているけれど、インキ会社を指定しているわけではないのだ。

あくまでもチップはチップでしかなく、見本にすぎないということですね。
印刷所では当然のようにやっているんだろうけれども、指定する側はそういうところがわからないもんなんですね。まあ、それを知ってたとしても何がどうなるわけでもないような気はしますが。
後工程で何をやっているか、はっきり知らなくても仕事が出来てしまう、デザイン・印刷業界って、やっぱり妙なところだと思います。

「本」に恋して

「本」に恋して