遠近法ノート

本好きのデザイナー、西岡裕二の日記帳なのです。デザインと読書について書くはず。

前職の社長とラヴクラフト。

これ書いていいんだか分からないんだけど、書いちゃう。前職の社長(デザイナー)との雑談でこんなのがあったんですよね。

社長「……でね、ホラー映画のレビューとか書いてたんだよ。団一(だん・いち)ってペンネームで」
僕「ダンイチ! ラヴクラフトっすか!」

なんの話かまったく分からない方もいらっしゃると思いますけど、もうこれだけで通じる人もいるよねきっと。
解説すると、H・P・ラヴクラフトの書いたホラー小説に「ダンウィッチの怪」というのがあって、ここからいただいたペンネームというわけ。
ちなみにかの荒俣宏先生は、ロード・ダンセイニから取った団精二というペンネームを使っていたことがあったから、これをも踏まえていたとみておそらく間違いない。かなりしゃれたペンネームなのです。
あ、もちろん乙一とか登場するずっと前の話です。上の会話が確か2000年頃のこと。ボスがホラー映画のレビューを書いてたというのはたぶん80年代くらいの話かと思います。実用雑誌の埋め草記事(たぶん)だから、今となっては探すのも困難だろうな。
そんな社長は先々月に亡くなってしまったわけですけど、もっとも印象深い思い出がこれというのはどうなんだ自分……。