テキストエディタに、色分け表示ってありますよね。プログラムやHTMLのソースを表示するのに使われてるやつ。あれって普通の文章書きにも使えるんじゃないかと思うんですよね。たとえば「」(カギ括弧)の中を色文字にするとか簡単にできるわけで。
それはさておき、タイトルどおりなのですけど、常用漢字を色分け表示する設定を作ってみました。
この画像は、文字コード表の第一水準の最初のあたりを色分け表示させたものです。見てのとおり常用漢字はバラバラに散らばって入っているわけで、正規表現でよくある
[0-9]
みたいな範囲指定はまったく不可能。だったら[ ]の中に常用漢字をそのまま全部入れてしまえばいいのではないか、という富豪的アプローチです。
JeditXの設定ファイルをこちらからダウンロード出来るようにしておきますので、まあ試してみてもらえればよいかなと。
常用漢字2010改定Coloring.plist
ついでに教育漢字の学年配当セットも作りました。その方面のもの書きさんはこれ使えば幸せになれるんじゃないでしょうか。
jedit-kanji.zip
[JeditX]→[環境設定]→[カラーリング]→[セットの読み込み]
で、該当ファイルを選択して読み込み、
[表示]→[構文のカラーリング]
から、その設定を選択。
ちなみに英数字とカナは、
[!-~ぁ-ゖァ-ヾ]
としてあります。
ほんとは「常用漢字」ではなくて「常用漢字以外の漢字」を強調表示したいわけで、ここは配色なども一考しなくちゃなところなんですけども、とりあえずということで。
この富豪的正規表現、テキストエディタの機能的上限?にぶつかることもありまして、どのエディタでもいいというわけではありません。秀丸とEmEditorで試してみたところ、常用漢字は1行に収まり切りませんでした。分割すれば登録可能だと思うんですけど、それはちょっと貧乏くさいなぁ。
CotEditorでも同じことが出来るという報告をいただいています。困ったことにWindows勢が劣勢です……。
じつは10年近く前にこれとほぼ同様の手法を紹介したことがあるんですけど、あのときは反応なかったなー。
2012.8.24追記:
おまけでJIS2004の変更字形168字をカラーリングするセットを追加しておきました。
2021.2.5追記:
教育漢字は2020年度からの改訂に合わせて変更しました。