遠近法ノート

本好きのデザイナー、西岡裕二の日記帳なのです。デザインと読書について書くはず。

うらわ美術館 挿絵本のたのしみ

行ってきました。
荒俣宏先生の『新編 妖精画廊』や『絵のある本の歴史』で知った西洋の美しい挿絵本が、ずらりと並んでいました。博物図譜から絵本まで、思ったよりも充実したコレクションでした。
グランヴィルからマリオ・ラボチェッタまで拝めるとは。
展示されているのは原画ではなく本そのもの。ページを開いた状態で置いてあるわけで、ほかのページも見たいな……と思うんだけども、まあそこはそれ。
図録も買いましたが、活字組版や装幀の美しさは、図録では伝わらないところ。
今回、特に気に入ったのはアンドレ・マルティ。アール・デコのファッションプレートを手がけた人なんだけど、無駄のない簡素な絵柄に萌えます。バルビエよりも素朴で優しい感じがします。こういうのは、いま求められている絵柄かもしんない。
http://www.uam.urawa.saitama.jp/index.htm